手のしびれを医者に聞いたら「老化」

朝起きた時に手がしびれるという症状もある、腰痛でしばらく通院されている男性の方。

 

手のしびれを医者に聞いたら「老化だからしかたがない」といわれたそうです。

 

老化によるしびれは一般的に認識されていますが、元気に長生きしている方々にとっては不安要素となることがあります。

 

手のしびれ

手のしびれの原因

血行不良

手のしびれの最も一般的な原因は血行不良です。長時間同じ姿勢で作業を続けたり、手首や指を過度に使ったりすることで、血流が悪化し、しびれが生じることがあります。

 

神経の圧迫

手や指の神経が圧迫されると、しびれや痛みが現れることがあります。手根管症候群や肘部管症候群などの神経障害が原因で、しびれが引き起こされることがあります。

 

内科的疾患

糖尿病や甲状腺機能低下症などの内科的疾患が原因で、しびれが起こることがあります。

 

薬の副作用

一部の薬の副作用として、しびれが起こることがあります。

 

ストレス

ストレスによって、自律神経のバランスが崩れ、しびれを引き起こすことがあります。

 

また、手のしびれは、複数の原因が重なって起こることもあります。

 

医師から「老化」と言われたとしても、他の可能性も考慮して、以下のことに注意しましょう。

 

●しびれの程度や範囲が強い場合は、他の原因が考えられます。

 

●しびれの周りに、痛みや感覚の鈍さなどの症状がある場合は、他の原因が考えられます。

 

●長時間同じ姿勢で作業をしたり、手首や指を酷使したりしている場合は、血行不良が原因である可能性があります。

 

●家族に神経障害などの疾患がある場合は、遺伝的な要因が考えられます。

 

もし、手のしびれが気になる場合は、一度医療機関を受診して、原因をしっかりと調べてもらうようにしましょう。

 

私が最初に考えた他の原因は頚椎症です。

 

頚椎の神経が圧迫されることで、腕から手にかけて強いしびれが生じることがあります。

 

頚椎症のメカニズムは、加齢による椎間板の老化や変性に起因します。椎間板は頚椎の骨と骨の間に位置し、クッションの役割を果たしていますが、加齢に伴い水分が減少し、弾力性が低下します。

 

その結果、椎間板が膨らんだり変形したりして神経を圧迫し、しびれが発生します。

 

この方の場合、朝にしびれがあり午後には改善するとのことで、普段から首に不調がないため、頚椎症の可能性は低いようです。

 

頚椎症は保存療法だけではなかなか改善しないことが多く、重度の場合は手術が必要となることもあります。

 

頚椎症は、上を向いてばかりの仕事など、特定の状況によっては予防が難しいこともあります。

 

他にも腱鞘炎や手根管症候群、糖尿病などが原因で手のしびれが生じることがあります。

 

まずは内科や神経内科を受診することをお勧めします。

 

整形外科や脳神経外科など、さまざまな医療機関を訪れても原因が特定できず改善しない方もいるようですが、重篤なケースはそれほど多くないため、まずは手を温めたり休めたりすることが大切です。

 

それでも改善が見られない場合は、病院での診察が第一歩となるでしょう。

 

手の使いすぎが明らかである場合、整体では手や腕の緊張をほぐす施術を行いますが、最も重要なのは休息を取ることだと考えています。

 

また、首の調整や筋膜の緩和によって、その場で体感できるほどの変化が得られることもありますので、これらの手技も実施いたします。首は非常に繊細な部位ですので、無理な施術は行いません。

 

意外かもしれませんが、毎日同じ姿勢で横向きに寝ていると、下に置いた腕の神経が圧迫されてしびれを引き起こすことがあります。その場合、逆向きに寝るだけで改善が期待できます。

 

 

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