くすぐったい場所としてわきの下や足の裏がありますが、骨盤矯正をしているとごく一部の方がくすぐったいと言われます。
このくすぐったいという感覚は個人差が大きく、わきの下を触っても全くくすぐったくない人もいれば、触るふりをしただけでもくすぐったいと感じるほど差があります。
骨盤矯正でくすぐったい場所
くすぐったい場所として、
一番は仰向けでの骨盤周囲
二番目はうつ伏せでの腰~背中全体
三番目は仰向けで太股前面です。
三番目の太股前面は割とくすぐったい方が多いですが、一番目の骨盤と二番目の腰~背中がくすぐったい場合は骨盤矯正施術自体が全然行なえないほど致命的になります。
骨盤は検査のためにも骨盤に指を置いて左右差をしっかりと触診しますが、出だしの検査すら全く行なえない。
そんな場合は軽く触れますが、くすぐったい人は軽く触っても関係なしでくすぐったいようです。
腰も同様で、背部は特に整体では重要な場所ですが指を置くだけでも笑いがこみあげてくるほどくすぐったいので、こちらとしてはお手上げとはいいませんが、整体をするという意味ではかなりの制約の中での施術となります。
ちなみに、くすぐったいですが完全なこちらの方言なのかわかりませんが生粋の石川県人?金沢市民?は必ずこそがしいといいます。
私も昔は使っていましたが、こそがしいこと事体がないからでしょうか、今はあまり使わなくなりました。
くすぐったいよりこそがしいのほうが何となくくすぐったいような気もします。
私もわきの下はくすぐったく、肩なんかの整体操法でもわきに手を入れる場合もありますがやはりくすぐったい。間(ま)とか上手くとってもくすぐったいものはくすぐったいので、その整体自体が成立しなくなります。
そうなると一番効果が見込める施術ができないで、それを補佐するような別の施術だけで対応するような事になります。まぁ、それでも手技は何種類もありますのでそのどれを使えば何とかなります。
どこを触っても痛い場合もありますが、くすぐったい方が骨盤矯正としての施術はやりにくくなり効果が上がりません。
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くすぐったい感覚の医学的な説明
くすぐったさは、私たちが日常的に経験する感覚の一つであり、時には楽しい笑いを誘発するものです。しかし、この一見単純な感覚は、実は複雑な神経生理学的プロセスによって引き起こされています。
医学的には、くすぐったさは主に二つのタイプに分類されます。一つは「Knismesis」と呼ばれる軽いくすぐったさで、肌の上を虫が這っているような感覚を指します。もう一つは「Gargalesis」と呼ばれる強いくすぐったさで、体の特定の場所を触られることで生じ、笑いや身悶えを引き起こすものです。
くすぐったさの感覚は、皮膚の感覚受容体が刺激されたときに始まります。この刺激は神経を通じて脊髄に伝わり、最終的には脳のさまざまな部分に到達します。特に、視床下部がこの感覚に関与しており、感情的反応や痛みの反応などを司る脳の領域です。くすぐられると、視床下部が刺激され、自律神経の過剰反応が笑いという形で現れるのです。
また、自分で自分をくすぐった場合と他人にくすぐられた場合では、感覚の経験が異なります。自分自身でくすぐると、くすぐったさが抑制されることが知られています。これは、自分の動作による刺激は予測可能であるため、脳がその感覚を抑制する機構を持っているからです。一方で、他人によるくすぐりは予測が難しく、より強いくすぐったさを感じることになります。
国立精神・神経医療研究センター(NCNP)の研究では、運動中に手の感覚が抑制される新たな神経機構が解明されました。この研究は、感覚ゲーティングという現象を反映しており、行動中にすべての感覚が一様に抑制されるのではなく、その行動にとって重要性の高い感覚は逆に強調され、重要性の低い感覚のみが抑制されていることを示しています。
このように、くすぐったさは単なる感覚ではなく、私たちの脳がどのように外界の刺激を処理し、反応するかを示す興味深い例です。くすぐったさに関する研究は、感覚の知覚、認識、そして私たちの行動に対する脳の反応を理解する上で重要な手がかりを提供しています。また、この研究は、統合失調症などの病態理解や診断に役立つ可能性があるとされています。
くすぐったさの背後にある複雑な神経生理学的プロセスを理解することは、私たちが日常生活で経験する感覚の本質を探る上で、非常に興味深い分野です。今後もこの分野の研究が進むことで、人間の感覚や感情のより深い理解につながることでしょう。
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