軽度の場合は骨盤矯正で回復に向かいます
妊娠中~産後までの恥骨痛について。
恥骨が痛い時は、矢印の部分が傷む事によって痛みを生じます。
ここは恥骨結合という名称であり軟骨・筋肉・じん帯で左右の骨盤を結んでいます。
妊娠によりホルモンが分泌される事によりこの恥骨結合を含め骨盤全体がゆるむ事により胎児が大きくなってもお腹で赤ちゃんを育てる事ができ、産道を広げ出産をし易くします。
その際に恥骨結合が伸びたり歪んだりすることで痛みがでやすくなります。
通常は立ったり座ったり、歩く、階段の上がり下がりで痛んだり、咳やくしゃみをするなどの動作でも痛みを感じます。
また、床に直接座って胡坐をかいて授乳などをすると恥骨結合が伸びますので痛みがでやすくなります。
胡坐(あぐら)自体は骨盤を歪ませる原因にはなりませんが恥骨痛に関しては授乳の時だけはソファーやイスに座る事をお勧めします。
痛み具合は人により強弱はあります。
当院の統計では産後骨盤矯正をすれば大体は6回以内である程度は改善してその後自然に恥骨痛は治まっていくことがほとんどです。
※中度以上の恥骨痛:ズキズキして痛い、歩くのも困難な場合は恥骨結合部損傷(離開)としてすぐに最寄りの医療機関で治療して下さい。
骨盤矯正をして恥骨痛を改善させる
ほとんどのケースでは骨盤矯正をして骨盤の位置が整ってくれば恥骨も本来の定位置に収まってきますので次第に恥骨痛は改善していきますが、直接恥骨を調整する場合もあります。(服の上からなので安心して下さい)
恥骨の調整は恥骨を上から軽い圧をかけることにより調整していきますが、恥骨痛が強い場合はちょっとだけ痛みも伴います。
また腹直筋※というお腹の真ん中にある筋肉ですが、これが肋骨から恥骨に付着するので産後骨盤矯正ではそちらのリリースも行って恥骨痛の改善に役立てます。
※腹直筋(ふくちょくきん)は、腹部の筋肉のひとつで、直筋腹筋(ちょくきんふくきん)とも呼ばれます。腹直筋は、下半身の安定性や腹圧の調節など、重要な役割を果たしています。腹直筋は、胸骨(きょうこつ)の下部から恥骨(ちこつ)まで走っており、直線的な形状をしています。
実際の施術では今上げた事だけが恥骨痛の原因ではないので他の付着筋群=恥骨筋、短内転筋、長内転筋、大内転筋、薄筋にもアプローチをしていくこともあります。
後は恥骨部分に力が入るように再教育として軽いトレーニングを骨盤矯正中にすることがあります。
また自分で運動やスポーツをすると悪化条件となりますので痛みが消えるまでは気を付けて下さい。
何回か骨盤矯正をすれば何もせずに自然治癒をただ待つだけに比べ随分早く確実に恥骨痛から回復できます。
また、骨盤ベルトを持っていれば恥骨の動きを制限して痛みを抑える事ができるので積極的に付けた方が効果的です。自分で恥骨痛を改善するのであれば骨盤ベルト一択になります。他の選択肢は多分ないでしょう。
骨盤矯正中は外して頂きますが、骨盤矯正後に骨盤ベルトをつければさらに改善効果は高くなります。
もともとは痛くなかった場所ですから早く回復したいですね。
産後骨盤矯正での恥骨痛改善例
産後骨盤矯正では、恥骨が痛むということでの来院はわりと多くあります。
産後3か月でご来院の方
妊娠後期から恥骨痛があり、出産して痛みのピークは過ぎたけれど横の姿勢で寝ると恥骨が痛むということです。
横で寝るとどちらかの脚がくの字になるので恥骨接合部がズレます。それで痛みが発生しますが、骨盤が左右均等に近づく事でその歪みの差は減りますので、恥骨痛が改善していきます。
この方は3回目の施術前に痛みを聞いたところ、全く痛みは無くなったという事でした。4回目と時も恥骨痛について聞きましたがその時も痛くなっていないということでした。
産後骨盤矯正関連ブログ
コメントをお書きください