産後のエストロゲン不足

産後のエストロゲン不足はどうしたら回復するのでしょうか?

 

この質問は、多くの女性が抱える悩みです。エストロゲンは、女性ホルモンの一種(卵胞ホルモン)で、妊娠中には大量に分泌されます。

しかし、出産後には急激に減少し、さまざまな不調を引き起こします。例えば、身体の痛みの発症、イライラや不安、うつ気分、不眠、肌荒れ、乾燥、骨粗しょう症などです。

 

これらの症状は、産後うつや産後クライシスと呼ばれることもあります。うつに関しては一般的な解釈なので整体ではまた別の見方をしています。

 

では、産後のエストロゲン不足はどうしたら回復するのでしょうか?

 

一般的には、授乳を終えると自然に回復すると言われています。

しかし、それまでに数ヶ月から数年かかる場合もありますし、個人差もあります。

 

また、授乳をしていない場合や、早産や流産などで出産後すぐにエストロゲンが減少する場合もあります。

そのような場合は、自然に回復するのを待つだけでは不十分かもしれません。

 

 

エストロゲン

どうすればエストロゲン不足を解消する方法

 

そこで、産後のエストロゲン不足を回復するためにできることをいくつか紹介します。

 

●ホルモン補充療法(HRT)

医師の指示のもとで、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンを薬剤で補充する方法です。エストロゲン不足による症状を改善する効果がありますが、副作用やリスクもあります。

例えば、乳がんや子宮内膜がんなどの発症率が上がる可能性があります。

また、授乳中は使用できません。HRTは個人によって適切な量や期間が異なりますので、必ず医師と相談してください。

 

●大豆製品や亜麻仁などの食事

大豆製品や亜麻仁などに含まれるイソフラボンやリグナンは、エストロゲンと似た作用を持つ植物性ホルモンです。

これらの食品を摂取することで、エストロゲン不足による症状を緩和することができます。ただし、過剰に摂取すると逆効果になる場合もありますので、適度な量を心がけてください。

 

● 運動や睡眠などの生活習慣

運動は血行を良くし、ホルモンバランスを整える効果があります。

また、睡眠はホルモン分泌に重要な役割を果たします。運動や睡眠を十分にとることで、エストロゲン不足による精神的・身体的な不調を改善することができます。

逆に、過度なストレスや喫煙・飲酒などはエストロゲンの分泌を抑える要因になりますので、避けるようにしましょう。

 

産後のエストロゲン不足は、女性にとって大きな負担ですが、上記のような方法で対処することで、少しずつ回復していくことができます。

自分の体調や状況に合わせて、最適な方法を選んでください。

また、産後のエストロゲン不足は、自分だけの問題ではありません。家族や友人、医師や専門家などに相談したり、支え合ったりすることも大切です。

一人で悩まずに、周りの人にも頼ってみましょう。

 

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