産後骨盤矯正では妊娠によってお腹の筋肉が伸びてしまい腹筋の役割を果たさなくなったことから骨盤が歪んでいる事は意外と知られていません。全ての腹筋群は骨盤に付着しています。
胎児の成長のために腹筋は伸びています☆彡
胎児の成長のために腹筋は伸びています。
妊娠中、胎児は急激に成長し、お腹が大きくなります。そのため、子宮が大きく膨らみ、骨盤が広がります。このとき、腹筋は骨盤を支えるために伸びる必要があります。
具体的には、腹直筋が伸びます。腹直筋は、胸骨から恥骨にかけて縦に走る筋肉です。妊娠中、腹直筋は子宮の重さで伸び、縦に走っていた線が横に伸びて「白線」と呼ばれるようになります。
また、骨盤の傾きを調整するために、腸腰筋や外腹斜筋も伸びます。腸腰筋は、腰椎から大腿骨にかけて走る筋肉です。外腹斜筋は、肋骨から腸骨稜にかけて走る筋肉です。
以下に説明を加えていきます。
骨盤の歪み
骨盤は、左右の骨盤が重なり合うことで成り立っています。この重なり合いを「骨盤のバランス」といいます。
骨盤のバランスが崩れると、腰痛や肩こり、不正な姿勢などの原因になることがあります。
骨盤の歪みには、以下の3つのタイプがあります。
前傾:骨盤が前方に傾いた状態
前傾は、腰痛や肩こりの原因になることが多いです。また、内臓下垂や便秘などの症状を引き起こすこともあります。
後傾:骨盤が後方に傾いた状態
後傾は、腰痛や便秘の原因になることが多いです。また、骨盤底臓器脱などの症状を引き起こすこともあります。
左右差:左右の骨盤の位置がずれている状態
左右差は、腰痛や肩こりの原因になることがあります。また、骨盤の歪みが原因で、片方の足が短くなったように見えることもあります。
骨盤矯正における腹筋群
腹筋群は、腹部の筋肉の総称です。腹筋群は、骨盤の位置を調整する役割を果たしています。
骨盤矯正において、腹筋群が重要である理由は、以下のとおりです。
●骨盤の位置を調整することで、骨盤の歪みを予防・改善する
●骨盤の位置を調整することで、腰痛や肩こりなどの症状を改善する
腹筋群の各筋肉の起始停止と作用
腹筋群の各筋肉の起始停止と作用は、以下のとおりです。全てが腸骨稜と恥骨結合に付着していることがわかります。これにより骨盤矯正でもお腹は重要だと判断できます。
腹直筋
腹直筋は、腹部の最も大きな筋肉です。腹直筋は、体幹を前屈させる働きがあります。
起始:胸骨下部・肋骨
停止:恥骨結合
作用:体幹を前屈させる
外腹斜筋
外腹斜筋は、腹部側面の筋肉です。外腹斜筋は、体幹を側屈させる働きがあります。
起始:肋骨下部
停止:腸骨稜
作用:体幹を側屈させる
内腹斜筋
内腹斜筋は、腹部側面の筋肉です。内腹斜筋は、体幹を側屈させる働きがあります。
起始:腸骨稜
停止:肋骨下部
作用:体幹を側屈させる
腹横筋
腹横筋は、腹部の最も深層にある筋肉です。腹横筋は、体幹を内転させる働きがあります。
起始:腸骨稜・腰椎
停止:胸骨下部・肋骨・恥骨結合
作用:体幹を内転させる
腹筋群と骨盤矯正まとめ
骨盤の歪みは、腰痛や肩こり、不正な姿勢などの原因になることがあります。
骨盤矯正において、腹筋群は重要な役割を果たしています。
当院の骨盤矯正では腹筋を意識する事で忘れていた働きを身体に思い出してもらいぽっこりやくびれの改善を促していきます。
また積極的に腹筋群を鍛えることで、骨盤の位置を調整し、骨盤の歪みを予防・改善することもできます。
具体的には、プランクやクランチなどの運動が効果的です。これらの運動を正しいフォームで行うことで、腹筋群を効果的に鍛えることができます。
ですが、産後直ぐは腹筋に力が入りませんので、無理のないように始めて下さい。
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