産後骨盤矯正でのヘルニア対応

先日、腰が痛いという事で骨盤矯正を受けに来られた方がいました。

 

腰痛になって数ヶ月ですが段々と悪くなっているという事で症状の進行期にあたります。

進行期なのでほっておけば今よりも事体は悪化すると思われます。

 

症状としては坐骨と脛に痛みが走るということだったので、これは腰痛としては医療機関での診断が必要になる悪い腰痛になるので整形外科も受診してください告げてから骨盤矯正をしました。

内容は骨盤矯正といいながらもその症状を改善すべく骨盤矯正を行っていきました。

 

終わった後は随分と痛みが引いたようでしたが、進行期ですから整形外科での治療と併せて幾度と無く骨盤矯正を続けて行かなければどれくらい軽快・改善するものなのかは判断できませんでした。

しかし腰自体はそんなに悪い感じはしませんでした。

 

私は症状の重い・悪い腰痛の場合は整形外科の受診を勧めるようにしています。

悪い腰痛の場合は病気や怪我と同等と考えて医療にまかす。

このようなケースは骨盤矯正と腰痛とは別々に考えてもらい、腰痛はお医者さんで。そして骨盤を整えるのは骨盤矯正として来ていただくようにしています。

 

ですが整体でも腰椎椎間板ヘルニアに対しての手技はあります。

 

今回はこの後、整形外科で診察したら腰椎椎間板ヘルニアだと発覚したという事でその後の病院で治療するために骨盤矯正はキャンセルとなりました。

本当はヘルニアの治療はそのまま整形外科で続けてもらって、骨盤矯正も続けるのがベストな選択なんですが、どうも私の話し方では伝わらなかったみたいです。整形外科だけだと改善は遅くなるでしょう。

 

産後のヘルニアであれば産後骨盤矯正ではなくヘルニアによる腰痛症状の改善として腰痛の整体をします。

 

ヘルニアですが何十年も前なら手術するものだと思われていましたが、今はほとんど手術なんてせずに安静して経過をみるのが主流になっていると思います。なので特に治療という治療は行われずに経過観察をするということです。(時代によって変わりますので違っていたらすみません)

 

この方の場合はまだ腰の筋肉が異常を起こしてなく軟らかい状態でした。

 

昔ヘルニアといわれて病院に通っていましたという方の大半は腰の筋肉が硬くなっておりもう二度と元の軟らかい状態に戻らなくなっていますので、今回お相手した方の場合は、ヘルニアの状態が早く回復すれば後遺症としての腰痛が残らない可能性があると感じました。

 

腰痛というのはおかしなもので、どう考えても腰痛だろうという腰でも全く痛みはないということもあり、今回のようなそれほど腰自体が一見悪くなくてもヘルニアだと診断されるケースもあるということもあり簡単そうなのになかなか深いものです。

 

本当にヘルニアなのか?

しかし、病院でヘルニアといわれてはいそうですかと納得いかない事も私自身あります。

 

腰椎椎間板ヘルニアではSLRテストという検査方法があります。

 

腰痛が症状としてあり尚且つ、状態が悪い場合はSLRテストもするようにしていますが、ほぼ陰性です。

 

陽性になるような腰が悪い方は最初から整形外科にいっていますので整体院には来ないと思いますが、検査で陰性になり、私が整体や骨盤矯正をしながらお相手の腰を見てもどう考えてもヘルニアでは無いと感じる事がほとんどです。

 

単なる普段の姿勢、腰の使い方が悪いだけでギックリ腰や腰痛になっているケースがほとんどであるので、実際はヘルニアでなくてもそういってしまう方が医者としては簡単だということではないかと思ってしまいます。

 

そしてヘルニアのほとんどが経過観察であり治療らしい治療はありません。理学療法に力を入れている病院もありますがだいたいはシップと痛み止めだけで普段から気をつけるようなアドバイスすらない事がほとんどです。

 

そのように医療に疑問を感じる方が当院にいらっしゃいます。

 

 

腰椎椎間板ヘルニアに対しての整体

整形外科にて診断されている場合は腰椎の何番と何番のヘルニアで、ヘルニアが出ているのは右か左かといって頂けるとさらに対応ができます。

 

腰は本来反っているのが正常ですが、イスに座ったり前かがみの姿勢を多くすることによって腰椎がストレート化したり後弯することにより腰部神経を圧迫してヘルニア症状を引き起こします。

 

想定回数10回~20回くらいで、いつからヘルニアになっているのかで変わります。ヘルニアになってから対応が早ければ早いほど改善しやすくなります。

 

整体では後弯を助長する筋肉のリリースをする事でヘルニア症状で痛くないような腰の状態を作っていきます。

 

●股関節を外旋する梨状筋・大腿方形筋などがいちじるしく収縮しているので腰部・下肢症状がでます。整体によって筋攣縮を解消していきます。

 

●腰椎を伸展させる多裂筋などの出力不全が座位時に腰のストレート化を助長し椎間板ヘルニアを引き起こす。多裂筋の収縮により腰椎を前弯方向へたわませ、座位でのヘルニア症状を解消していきます。

 

この手技はヘルニアによる腰の痛みや下肢症状に対してかなり効果が期待できます。この手技は副作用もなく痛くもない手技なので病院で大した治療されていないならば十分回復の手助けになる技術です。

 

 

ヘルニアに対しての産後骨盤矯正実例

2021/1

産後10カ月のママさんが来院されました。以前お一人目の出産の時に来院されているので今回は再来院ということになります。

 

去年の暮に左の腰がヘルニアになって整形外科で薬をもらって何回か電気治療をしたそうです。

ヘルニアによる腰の痛みはいくらか楽になったのでついでに骨盤矯正もして改善しようということでした。

運動とかあったら教えて下さいということでしたので、病院で教えてくれませんでしたか?と聞きましたが電気あてるだけで全然そんな雰囲気ではなかったという事です。

これはお医者さんの一番ダメなところで、ちゃんとリハビリ担当者と連携して患者の回復を手助けしなければいけません。担当者がいなければ医者自身が指導するべきです。

 

それで患部を聞きましたら、L5、S1間ということでした。総じて腰仙関節と呼ばれていますが腰椎はLという呼び方をしています。腰椎一番ならL1、腰椎二番ならL2です。Sは仙椎を表しています。

 

 

腰痛/ヘルニア

L5、S1間ということですから、腰の付け根になります。

 

下の画像はヘルニアをL3、L4間で再現したものになりますが、このように椎間板から髄核がグミのように出てきて神経を圧迫することによって痛みが発症します。

 

ヘルニアを再現

この方は腰の痛みがでてからの対応も早かったようで、痛みも悪化することもなく軽度のヘルニアのような感じで治まっていますので、骨盤矯正で整える事によりさらなる悪化を防いで回復を促していきます。

 

ヘルニア体操のページがありますのでご参考にして下さい。

 

 

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