腰痛での梨状筋と夏の冷え性

夏の冷え性というのをテレビで放送していました。

 

中高年になって同じ姿勢をつづける、椅子に座りっぱなしとかあまり歩かないとか。そうするとお尻にある梨状筋(りじょうきん)が硬くなり坐骨神経を圧迫して下半身の血流が悪くなり冷えを感じるということでした。

 

坐骨神経は下半身の血流をコントロールする交感神経が含まれるためお尻の筋肉が硬くなると足が冷たいという事は当たり前なのでいまさらといった感じでしたが一般的にはまだまだ知られていないのでしょう。

 

ここで冷えを改善する悪い例が上がっていました。

 

足が冷たい

足湯20分

でも上半身は極端に暑い

暑いのでエアコンで冷やす 脚には膝掛け

 

これの繰り返しで益々冷えが悪化してしまったそうです。

(こんなことする人本当にいるのか?)

 

このしてしまった行動に対して見解はなにもなく、結論としての梨状筋をほぐせば冷えは解消します。ということだけがクローズアップされていました。

 

梨状筋は、人体の臀部(お尻)に位置する大腿骨と仙骨をつなぐ筋肉であり、広義の股関節を形成しています。この筋肉は重要な役割を果たしており、日常生活や運動において様々な動作をサポートしています。

梨状筋は、股関節の外旋や内旋、および脚の外側に動きをもたらす役割を持っています。特に、足を外に向ける動き(外旋)や内に向ける動き(内旋)を可能にするため、歩行や走行、姿勢の維持などに重要な影響を与えています。

また、梨状筋は姿勢の安定性を高める役割も果たしています。例えば、立位時や座位時において身体のバランスを保つのに貢献し、腰や背中への負担を軽減する効果があります。

これらの機能的な役割から分かるように、梨状筋は人体の運動機能に欠かせない重要な筋肉であり、正常な身体動作や姿勢維持に欠かせない役割を果たしています。そのため、適切なケアやトレーニングを行うことで、梨状筋の機能を向上させることが重要です。

 

 

整体の意見

ここで軽く整体としての意見があります。

 

冷えて足湯をするのは基本です。私もしています。

 

が、整体では時間と温度が決まっていますのでまずはそこから話を始めるべきです。

 

足湯の温度は我慢できるギリギリの44度前後(人によって違う)。

 

時間は6分です。その後は靴下を履きます。

 

そして、熱い体をエアコンで冷やすのではなくて、そのまま汗をかいて、こまめに汗を拭く。

 

最後はシャワーで汗を流す。

 

これを毎日繰り返すだけでも、代謝のいいカラダになり、冷えはかなり改善されていきます。

 

後は腹式呼吸だったり、ストレッチをすることも必要です。

 

冷え症の種類もいくつかありますが、整体では体全体の働きをよくすることを目的としていますので細かく区別はしていません。

 

整体では体の各処に冷えの調整点がいくつかあり、一番の急所ともいえるのが足の甲にありますので足湯をすることは理にかなっています。

 

それ以外の重要ポイントは自分ではやりにくい場所なのでそのあたりは整体師にまかせて頂きたいと思います。

 

このことは生理痛・生理不順等にも効果がありますので不妊に対する整体施術では外せないところです。

 

梨状筋の硬直が冷え症になるということですが、梨状筋は普通は腰痛で診る筋肉なので腰痛=冷えといえます。

 

梨状筋は産後のお母さん方も硬くなりやすいので産後骨盤矯正でもよく施術対象にはなっています。

 

 

冷えは温めることだけでは解決しない

梨状筋は坐骨神経痛のしびれや腰痛の重要ポイントです。下半身の血行にも作用します。
金沢市骨盤矯正ほしみぐさでは腰痛には梨状筋のアプローチも忘れません

梨状筋含め、でん部はいつも整体の流れでよくほぐすのですが、梨状筋がどこについているのかハッキリと理解していない勉強不足のセラピストもいますのでわからない場合は私に聞いてください。

 

テレビでの梨状筋のほぐし方は軟らかいボールにお尻をのせてほぐすというやり方でした。

テニスボールを使ってやるやり方が一般的です。

 

しかしこれだけではダメです!

 

よくカイロを貼っていますという方がいますが、それは自分で熱を作ることにはなっていません。

 

根本から改善する場合は運動によって発熱し、ある程度の筋肉も必要です。

 

冷えは本質的な体質的が大きく関係しますので、こういった自分でできるケアも続けることが必要です。

 

 

関連ブログ 深層外旋六筋の働きと骨盤矯正・腰痛の関係

 

※2014年7月22日の記事を新たに修正しました。