産後からカラダが硬くなる

体が硬い

産後、体が硬くなったと感じる方は多いのではないでしょうか。

 

産後骨盤矯正でも今まではできていた事が産後から体が硬くなったので、できなくなったという事を言われる方がいます。

 

 

産後に体が硬くなる理由(一般論)

産後に体が硬くなる主な理由として一般的に考えられる事は以下の3つがあげられます。

 

妊娠出産によるホルモンの影響

妊娠中に分泌されるホルモン「リラキシン」は、出産に向けて骨盤や恥骨などの関節を緩める作用があります。しかし、産後もこのホルモンの影響が残ることで、関節が不安定になり、筋肉が緊張しやすくなります。

 

運動不足

育児で体を動かす機会が減り、筋肉が衰えると血行不良が起こり、筋肉が硬くなってしまいます。

 

骨盤の歪み

出産で骨盤が開いたり歪んだりすることで、姿勢が悪くなり、筋肉に負担がかかって硬くなります。

 

 

◆ストレッチの効果

ストレッチをすることで、以下の効果が期待できます。

 

筋肉の緊張をほぐし、柔軟性を高める

血行を促進し、冷え性を改善する

関節の可動域を広げ、動きやすくする

骨盤の歪みを整える

ストレスを解消する

 

◆正しいストレッチ方法

 ストレッチを行う際は、以下の点に注意しましょう。

 

呼吸を止めずにゆっくりと行う

痛みを感じたら無理せずに行うことが大事ですが、痛みの初動まで伸ばさなければ効果がでない事も理解して行います。

できるかぎり毎日続ける

 

◆ストレッチの目安時間

時間が短いと筋肉が伸びきらないので、1つのストレッチにつき、20~30秒を目安に行いましょう。

 

◆効果が出るまでの期間

効果が出るまでの期間は個人差がありますが、20代の方ならば2週間~1ヶ月程度続けることで、体の変化を感じられるようになります。30代・40代になるにつれてさらに期間は延ばす必要があります。

 

 

◆まとめ

産後に体が硬くなるのは、ホルモンの影響、運動不足、骨盤の歪みなどが原因です。ストレッチをすることで、これらの悩みを解消することができます。正しい方法で継続することで、効果を実感できるでしょう。

 

 

骨盤の歪みとリラキシン

リラキシンについてもう少し説明を加えます。

 

妊娠すると、リラキシンというホルモンが分泌されます。

 

リラキシンは、卵巣や子宮、胎盤などから分泌される女性ホルモンの一つで、主に妊娠中に分泌量が増えます。

 

リラキシンは、「子宮緩和因子」とも呼ばれ、関節や靭帯を緩める作用があり、分娩時に赤ちゃんがスムーズに産道を通りやすくなります。

特に、妊娠後期~末期にかけて分泌量が増えるといわれています。

 

また、リラキシンの分泌が増えると、骨盤が不安定になり、腰痛が起こりやすくなるとも言われています。

 

さらに、リラキシンが分泌されると、左右の恥骨をつなぐ「恥骨結合」という軟骨が緩み、それが痛みにつながることもあります。

 

ただし、リラキシンの分泌は出産後止まるとされていますが、産後1か月は作用するため、無理は禁物です。

 

妊娠中の痛みがひどい場合は、産婦人科に相談することをお勧めします。

 

リラキシンは分娩に必要なホルモンであり、その分泌は妊娠・出産の一部として重要な役割を果たします。それにより、分娩が進みやすくなると考えられます。

 

 

産後骨盤矯正における説明として

要するに、リラキシンは産後に体が硬くなる理由と関連があります。リラキシンは主に妊娠中に分泌されるホルモンで、骨盤の靭帯や筋肉を緩め、出産時の産道を広げることを助ける役割を果たします。

 

リラキシンの分泌は産後には止まりますが、赤ちゃんが通るために広がった骨盤や、ゆるんだ関節、伸びた靭帯はしばらく不安定な状態です。

 

産後はオキシトシンというホルモンの作用で、子宮や骨盤周辺の回復を促しますが、妊娠前のように安定するまでには産後数ヵ月〜半年ほどかかることが多いです。この過程で、骨盤周辺の筋肉が硬くなることがあります。

 

また、リラキシンが分泌されている期間は、骨格構造が崩れるリスクが最も高く、この時期に足元をしっかり支えて骨盤が崩れないように予防することが大切です。リラキシンは、妊娠中から分泌され、産後1ヶ月程度で分泌が止まり靭帯(身体)が固まり出すと言われています。

 

 

したがって、リラキシンの影響により骨盤周辺の筋肉が硬くなることが、産後に体が硬くなる一因となります。

 

長々と説明をしてきましたが、まとめて一言で書くならば、ホルモンによって柔らかくなった骨盤を支えるためにあえて体が硬くなってしまった。という事になるかと思います。

 

硬くなるべくして硬くなったと言えますね。

 

まあ、これが極端に硬くなりすぎるのでちょっとやそっとストレッチをしたくらいでは柔らかくならなりません。

 

これは産後骨盤矯正をしている当事者しかわからないと思いますが、伸びる伸びないといった事以前の問題で棒のように伸張性がないに等しくなるのでストレッチすることすら難しくなるほど硬くなっています。

 

しかしなが、それでそのカチカチになった状態に立ち向かうかのようにやっていくしかありませんので、整体や骨盤矯正、またはストレッチ専門店のようなところで一週間に一回や2回をたとえ3か月くらい続けただけでは身体の硬さが改善する事はないでしょう。

 

毎日毎日、ひたすらストレッチを根気よく続ける事が最善なのでしょう。

 

 

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