肩を痛めてからポキポキ音が鳴る

産後骨盤矯正にご来院の方から学生時代に部活で肩を痛めてから、肩を動かすとがポキポキと音がするので治りませんかと言われました。

 

学生なので中学生なのか高校生なのか大学からなのか、いちいち聞くことはしませんが、数年以上経っていることがわかります。

 

この時の私の応対ですが、全く施術はしていない段階ですが「多分音は音がするのは治らないと思います」と答えました。

 

 

筋肉に起因するこわばりでゴリゴリ音

これらは筋肉が原因で起こることが多いです。実際、硬くなった筋肉同士が擦れ合うと、<ゴリゴリ>という音がします。

 

肩関節付近には細かい筋肉がたくさんあります。普段あまり肩を動かさない人は運動不足、よく動かす人は動かしすぎによる一時的な筋肉のむくみが、筋肉がこる一番の原因です。

 

特に、肩甲骨の周りにはインナーマッスルがあり、肩を動かした時の動きに影響する重要な筋肉です。特に「肩甲下筋」が重要です。肩甲骨は肩の後ろにある三角形の骨で、肩を回すときに動きます。

 

肩甲骨は肋骨の上に乗っており、肩甲骨と肋骨の間には筋肉があるのが肩甲下筋です。硬くなった筋肉が肋骨にあたることで板をこすったような音がします。

 

関節に起因するポキポキ音

ポキポキというクラッキング音の原因は、骨と骨のつなぎ目である関節にあります。

 

関節には、骨の端にある軟骨やその他の組織が傷つくのを防ぎ、スムーズな動きを可能にするために、関節を取り囲む袋があり、潤滑液で満たされています。

関節が曲がったり伸びたりすると、関節を包んでいる袋が伸びて本来の容量より大きくなる。これが陰圧を引き起こし、関節液が蒸発して空気になります。

 

ポキポキという音は、この空気が関節の曲げ伸ばしによって圧縮されるために起こると言われています。日常生活でよく動かす関節では、関節周囲の袋が自然に引き伸ばされるため、関節内に空気がたまりやすく、関節を動かしたときに「ポキポキ」という音がするようになります。

 

ゴリゴリ音・ポキポキ音は急性ほど治りやすい

ぎっくり腰寝違えのように急に痛くなった場合ほど痛みは強いですが治りは早く一週間もすればほとんど気にならなくなります。

 

この時に痛いからといって首をまわしたり腰を触ったり逆効果なことをすると筋繊維や神経が痛んでしまい、痛みが長引いたり痛みがずっと消えないままになります。

 

ずっと首や腰が痛い場合ですと急性期のような激痛はなく、鈍痛だったり痺れがでるような感じになります。

 

これは初期対応を間違えた結果、そのような慢性痛に移行しているので一週間で治ることはなく早くても半年、そうでなければ年単位で痛みを変えていく必要があります。

 

このようなケースではなるべく急性期に整体などでケアをすればよくなる可能性はあります。

 

時間が経つと治らない場合が多い

学生時代に肩を痛めたという事ですが、その時にしっかりと治していればポキポキと音がすることはなかったかもしれませんが、特に問題がなくても関節というのは音がなりやすいのでそれが異常であるという判断はできません。

 

私も拳を握ればボキッと音が鳴ります。1回してもなるし100回しても100回ともなりますが、別に痛みがあるわけではないし関節がおかしいわけではありません。ただ音がなるだけです。

 

この方の場合一応、腕を上げ下げしましたが痛みは全くないという事でしたので施術自体することもなくそのまま骨盤矯正だけをすることにしました。

 

例えば多少の痛みがあって時間もそれほど経っていない数か月前くらいの事であればもしかしたら整体をすることでよくなる可能性はあります。

またポキポキという音に関しても音が消えないまでも小さくなった可能性もあります。

 

ようするに施術ができないのは時間がたちすぎているということが理由になります。

 

しかし音だけを確実に消すという整体技術は多分無いと思います。施術をしていく過程で数パーセントくらいの確率でたまたま消えるかもしれないという程度なのです。

 

かなり不確定で低確率のことなのでお金を頂いても1ミリも改善する見込みがない事に対して治りますよと施術を請け負うわけにはいかないという事になります。

 

整体のページで矯正の時にするボキッという音は何?というページもありますのでご一読ください。

 

 

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